天ぷらは好きなんだけれど、つくるのは苦手。
衣がべちゃっとしてしまって、
時間が経つほどに美味しくなくなるんですよね。
そこで耳にしたのは
「炭酸水を衣に混ぜるとサクサクになる」
という朗報!
でもなぜ炭酸水?
どういう原理なの?
これには、衣がサクッと上がる「化学反応」がありました。
なぜ天ぷらの衣に炭酸水がいいのか、
他の炭酸飲料でも可能なのか、
サクサク衣のコツをご紹介します!
天ぷらの衣に炭酸水を入れるとなぜサクサクになるの?余ったビールやコーラでも代用できる!?
突然ですが、天ぷらの衣がべちゃっとなる理由、
ご存知ですか?
衣をサクサクに揚げるようになる、
これは天ぷらビギナーには必須課題ですよね。
天ぷらの衣がからっと揚がらないのは
衣に含まれる水分が抜けきらないから。
ですから、衣を作る粉と水分の比や、
揚げる油の量、時間が重要になります。
衣の水分は早く抜けるほど、
天ぷらの中身の状態と衣のサクサク感に関わってきます。
そこで、炭酸水、なのです。
炭酸水を加えた衣に具をまとわせ、油に投入すると、
炭酸水の二酸化炭素が高温の油で一気に蒸発、
同時に衣の水分も素早く抜けていくのです。
衣の中の水分が蒸発するのを待つより、
二酸化炭素が水分も連れていくほうが早い、
そういう作用があるのです。
余ったビールやコーラ。
これで代用するには条件があります。
炭酸が抜けていないこと、
炭酸が冷えていること、
甘くないこと、です。
炭酸が抜けていれば本来の役は果たせませんし、
衣が冷えてないとカラッと揚がりませんし、
甘い炭酸だと衣が甘くなって美味しくありません。
一概に「炭酸がいい」というわけではないようですね。
コーラは使わないほうがいいです!
天ぷら衣に炭酸水を入れる割合は?サクサク衣の作り方教えます!
天ぷらの衣に入れる炭酸の量は、
水 : 炭酸 = 10 : 1 ほどが適量です。
水の代わりに全部炭酸、という声もありますが、
その際は炭酸水をキンキンに冷やしておき、
油で揚げるまでの過程を手早く行いましょう。
また、油の中で水分と二酸化炭素が
一気に湧き出るので十分気をつけて下さい。
炭酸が入ると衣に気泡が含まれ、軽い食感となります。
天ぷらのカラッと感よりややフワフワが混じる、
そんな仕上がりになります。
あくまでもサクサクに仕上げるのは、
衣の水分をいかに早く飛ばせるかどうか、です。
ですので、炭酸水を加える前に
油の温度を一定に保つことが前提です。
まとめ
天ぷらの衣に炭酸水を加えた効果と
サクサクに揚げるコツについてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
炭酸水はあくまでもサクサク衣にするための
補助、と考えたほうが良さそうですね。
他にマヨネーズやサラダ油を衣に混ぜる方法もあります。
これも衣の水分を早く飛ばすための知恵の1つですので、
どれを使用しても効果はほぼ同等です。
一番のコツは油の温度と揚げ時間です。
サクサク衣を目指しましょう!