晩御飯を作っている途中で旦那さんから「今日は外で食べてくる」のメール。
あー、今日も味噌汁作りすぎてしまった!なんてこと、ありますよね?
そして、お味噌汁の鍋はそのままコンロの上に置きっぱなしにしがち。
でも、それで本当に味噌汁は大丈夫なんでしょうか?
そもそも、味噌汁は常温でどのぐらいもつものなんでしょう!?
実は味噌汁を常温で置いておくことは、菌の繁殖に好都合・・・そう、とっても危険なんです!
ということで、味噌汁の保存方法について詳しくご紹介します。
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味噌汁は夜作って朝食べるのも危険な理由
暖かくなってきたな・・・というある日、私が夜外出をするので、家族のために味噌汁を作り置きしました。
昼間に味噌汁を作り、コンロに味噌汁が入った鍋ごと置いて出かけたのですが、帰宅後に娘から「味噌汁が腐ってたよ!」と文句を言われました。
5〜6時間でこんなに変わるの!?と驚きましたが、どうやら西日が入るキッチンに放置したのが悪かったようです。
そう、味噌汁は基本的には常温保存はNGなんです!
というのも、味噌汁には「ウェルシュ菌」という常在菌が付きやすく、この菌は、熱に強く、温かいうちに急速に繁殖する特徴があります。
このウェルシュ菌は酸素に弱いため、味噌汁やシチューなどの中に潜って繁殖しやすいのです。
なので、味噌汁を作った後常温でコンロに置きっ放しすることは、一番悪い保存方法なんですね。
まだ味噌汁が温かいうちにどんどん菌が繁殖して、味噌汁の具材や水分が腐っていきます。
白い膜が張ったり、すっぱいにおいがしてきたら、もうアウトです。
この状態の味噌汁を誤って食べてしまうと、だいたい半日ほど経った後に腹痛や下痢を起こします。
ですから、暖かい室内で夜作った味噌汁を朝食べる時は、十分気をつけましょう。
味噌汁が傷みやすい具材は?
味噌汁の具材の組み合わせによっても、傷む速さが変わってきます。
特に、なめこやほうれん草、もやしなど、もともと火を通すと長持ちしない
食材は要注意です。
これらは、常温だと早い場合はたったの数時間で傷んでしまうことがあります。
根菜類やキノコ類は、比較的日持ちするほうですが、それでも冷蔵保存でせいぜい1〜2日程度です。
定番の豆腐やワカメ、貝類や卵などは、1日以内には食べ切るようにしましょう。
味噌汁は冷蔵庫で保存するのが常識!消費期限はどれぐらい?
味噌自体は保存食ですが、水や傷みやすい具材との組み合わせで、菌の繁殖が早まり、腐りやすくなります。
また作り置きの料理は、再び火を通せば悪くならない、というのをよく聞きますよね。
ところが、味噌汁を腐らすウェルシュ菌は、熱に強く、温めても死滅しません。
空気が触れない中の方に潜んで繁殖するんですね。
しかし、ウェルシュ菌は15℃以下になると菌の運動が止まります。
つまり、味噌汁を作ったらすぐに冷やして保存するのがベストなんです。
ですので、味噌汁はなるべく食べきるか、残った場合は冷蔵保存しましょう。
冷蔵保存する場合は、底が浅めの保存容器に移し、保冷剤や冷却材などで包み、あら熱をすぐに取って冷蔵庫へ入れます。
とにかくすぐに冷やすことが大切です。
常温では数時間しかもたない味噌汁ですが、冷蔵庫で15℃以下にすれば1〜2日は日持ちします。
冷蔵した味噌汁を食べる際は、鍋に入れてゆっくりかき混ぜながら温めてください。
かき混ぜることで酸素を取り込み、菌の活動を弱めることができます。
味噌汁は冷凍保存もできる!でも残念なことが…
長時間の保存といえば冷凍保存が思い浮かびますよね。
味噌汁は冷凍保存も可能です。
冷凍する場合は、味噌汁を密封容器やジッパーバッグに入れます。
こうすれば、冷凍庫で1週間〜10日は保存できます。
ただし、1つ冷凍保存で残念なのは、解凍後の具材の食感が変わってしまうことです。
特に豆腐やキノコ類などは、冷凍することで水分が飛び、縮んでしまいます。
おいしく食べたい場合は、具材を取り除いて冷凍し、解凍する際に新しい具材を茹でて加えるのがおすすめです。
冷蔵・冷凍保存で、味噌汁を常温保存よりも安全で長持ちさせることは可能です。
しかし、衛生面ではもちろんのこと、作ってから日数が経ったお味噌汁はやはり美味しくありませんよね。
できれば、毎回食べ切れる分だけ作り、次の日は新しい味噌汁をおいしくいただくことをおすすめします。
まとめ
味噌汁は、温かい状態だとウェルシュ菌が入りやすく、この菌の繁殖が強いため、常温保存には弱いんですね。
何度も温めれば大丈夫かと思っていましたが、これはちょっとショックでもありますね。
特に夏場は注意が必要です。
残った味噌汁はすぐに冷蔵や冷凍で保存するように心がけましょう。