本格的なインド料理屋さんのカレーには、ふかふかのナンが欠かせませんよね!
でも、インド料理屋さんには、チャパティというナンに似ているものもあって気になっています。
見た目は、チャパティもナンも、どちらも白っぽいパンのようなものに見えます。
チャパティとナンの違いって、いったいなんなんでしょうね!?
実は、チャパティとナンは別物!
チャパティとナンの違いについて、原材料や作り方、味やカロリーを徹底的に比較してみます!
Contents
チャパティとナンの違いは発酵させるかどうか!原料・作り方・食感を比較
インド料理店をはじめとしたエスニック料理店では、「チャパティ」と「ナン」というメニューをよく目にします。
形は若干違うけれど、どちらもパンのような見た目に、どのような違いがあるのかな?と思っていました。
形も名前も違っているということは、やはり、作り方や食べ方が違うのでしょうか?
チャパティとナンを比較してみましたよ!
チャパティとナンの原材料の違い
チャパティの材料はとてもシンプル。
全粒粉に水、塩のみを加えます。
それに比べてナンは、材料がバラエティーに富んでいます。
精白した小麦粉に砂糖やミルク、酵母、時にはオイルなども加えて作られます。
チャパティとナンの作り方の違い
チャパティは、材料を混ぜてから2〜3時間寝かせて、鉄板やフライパンで焼きます。
薄く平たく伸ばし、円形に成形するのが特徴です。
作り方はシンプルでとても簡単です。
一方ナンは、チャパティより少し手間も時間もかかります。
ナンは酵母を加えるため、長ければ半日ほど発酵する時間を要します。
発酵したタネを成形して、縦型の窯の火で焼きます。
この時、窯の壁にタネを押し付けて焼きます。
インドカレーのお店で、縦に長い筒状の窯に、タネをペタンと貼り付けて焼いているのを見かけたことありませんか?
あれがナンです。
窯の壁にタネをこすりつけるので、細長いナン独特な形に焼きあがります。
チャパティとナンの食感や味の違い
チャパティはナンのように発酵させないので、膨らみません。
鉄板などで焼き上げたチャパティは、ほぼ原型通りに焼きあがります。
こねてできたグルテンのおかげでもちもち感があり、さらに、外側が焼けてこんがりパリッとしています。
それに対してナンは、発酵させることでふっくら焼きあがります。
加熱によってナンが膨らみ、ところどころに発酵を意味する気泡や空洞ができます。
ナンは、表面は焼き色がついても、中はしっとりとしていて、チャパティより柔らかめです。
またナンの特徴としては、材料にミルクや砂糖が使われているので、まろやかさや甘みがあります。
そのため、スパイシーな料理と一緒に食べると、舌の感覚をやわらげてくれます。
日本ではインドカレーを食べるとき、ごはんよりもナンが好きな人も多いですよね。
ナンは刺激が多いカレーやエスニック料理には欠かせません。
インドで一般的なのはチャパティだった!
日本では、どちらかというとチャパティよりもナンのほうがなじみがありますよね?
インド料理やネパール料理店でカレーを食べるときにはナンがお約束ですし、スーパーでも冷凍ナンが簡単に手に入ります。
しかし、チャパティやナンを主食とする国では、実はチャパティの方が「おふくろの味的」なポジションにあります。
それは、一般的な家庭では、ナンを焼く縦型の釜がないため、ナンよりもチャパティを作って食べることが多いからなんですね。
チャパティの材料は少ないし、焼き方もシンプルですものね!
また、チャパティはミルクなどの動物性の材料を加えません。
ですから、野菜中心のエスニック料理が好きな人やベジタリアンの間では、チャパティは定番のパンなんですね!
チャパティとナンはどれぐらいカロリーが違う?ヘルシーなのはどっち?
さて、チャパティとナンの材料がこんなに違うとなると、気になるのはそれぞれのカロリーですよね。
チャパティの材料は全粒粉、水、塩のみなので、100gで227kcalほどです。
一枚あたりは40g程度で、およそ110kcalです。
チャパティに比べてナンは、材料に砂糖や乳製品を加えてる分、カロリーは高めです。
100gで260kcalほどです。
100gで比較するとチャパティもナンも同じぐらいのカロリーじゃない?と思いがちですが、ナンはチャパティより大きく、一度に食べる量が多いです。
インド料理店の焼きたてナンは、お皿からはみ出しているくらい大きく、100g以上あるものがザラです。
ですので、一食分のチャパティとナンを比較すると、断然ナンの方が高カロリーということになります。
焼きたての大きなナンが、お皿からはみ出して運ばれてくるとテンションが上がりますが、ダイエット中の場合は、少し気にしたほうがよさそうですね。。
まとめ
チャパティとナンの違いについて、いろいろ比較してみました。
インドを中心に中東で広く食べられているチャパティとナン。
家庭的なチャパティとお店などで手間暇かけて作られるナンにはいろいろな違いはありますが、どちらもスパイシーな料理と相性が良く、おいしいことは間違いないです。
今度インド料理を食べに行ったら、チャパティとナンをぜひ食べ比べてみてくださいね!