冷凍したお肉を解凍したら大量のドリップが出てしまった!なんてこと、ありますよね。
ドリップが出たお肉は、冷凍しているうちに傷んでしまったの!?
なんだか鮮度が怪しそう・・・と感じますが、そんなことはありません。
お肉のドリップは、少し戸惑いますが、食べても問題はありません。
冷凍したお肉を解凍したときにドリップが出たときの対処方法と、ドリップを防ぐ方法についてご紹介します!
肉を解凍してドリップが出たらどうするのが正解?
家で冷凍して解凍したお肉のパックの底に、赤いドリップが沈んでること、ありますね。
スーパーのお肉売り場でも、ドリップをじっくり観察して購入している人をよく見かけます。
私もその一人ですが(笑)
実は、お肉からドリップが出ていたとしても、お肉が腐っているとか、日にちが経っている
というシグナルではありません。
鮮度のいいお肉は、水分と旨味を内部にたっぷり含んでいます。
これを冷凍すると、繊維が縮みはじめ、水分と旨味成分が外に押し出されながら凍ります。
そして、お肉を解凍する際、外面から溶け始めると水分だけが落ちてドリップとなります。
従って、お肉の旨味が含まれるドリップは、多ければ多いほどお肉の味も落ちている、と言えるのです。
つまり、ドリップはお肉に含まれていた水分と旨味成分です。
解凍直後のドリップが出たお肉は、変色したり変な臭いがしない限り、普通に調理して食べられます。
焼くと少しパサつく、脂のノリが悪いという味の劣化はありますが・・・
煮込みやソース作りの際は、ドリップごと調理すれば、お肉の旨味も再利用できます。
もちろん、抵抗がある場合やフライパンで焼き付ける調理の時は、ドリップは捨てても構いませんよ。
肉を解凍した時にドリップが出るのを防止する方法は?
かたまり肉やひき肉などは特に、解凍するとドリップが多く出ることがあります。
それだけ水分や旨味が多い肉だったということですね。
また、電子レンジや暖かい室内で解凍すると、これまた多くドリップが出ることがあります。
これは、ドリップが多く出るのは急速に解凍をしたためなんですね。
お肉は、外側を熱で温めると、凍っていた水分だけが先に抜け落ちてしまうのです。
では、ドリップは冷凍して解凍をする以上、出るのは仕方がないのかというと、そうではありません。
ドリップを防止するには、とにかくゆっくり解凍することです。
時短にはなりませんが、冷凍室から冷蔵室に移して、長時間かけて解凍します。
お肉を食べる日の前日から、冷凍室から冷蔵室に移しておくといいですよ。
うっかり冷蔵室に移し忘れたときは、氷水を入れたボウルに浸けたり、流水を掛けながらの解凍でも、ドリップは出にくいです。
つまり、一定の低い温度を保った場所で、ゆっくり溶かすのがポイントです。
こうすれば、肉に水分が浸透したまま、解凍することができます。
まとめ
お肉を解凍した際に出たドリップの対処方法と、ドリップを出さないための解凍方法をご紹介しました。
ドリップは、急速に解凍することで出てしまいます。
また、冷凍と解凍を繰り返すことも、その分肉の旨味や水分を落とすことになります。
そのため、冷凍したお肉を解凍する際は、冷蔵庫に移したり、氷水を入れたボウルにつけたりして、ゆっくり時間をかけることが大事です。
うっかり冷蔵庫にお肉を移しそびれてしまったときも、なるべくレンジは使わないほうが、お肉からドリップを出さずにすみますよ~