子供の書き初めや習字の練習は、毎回ハラハラドキドキの時間です。
なぜなら、習字って気をつけていても、手はもちろん、服の袖口やカーペットに墨を飛ばしてしまうんですよね。
墨はもう落ちないものと考えがちですが、実は墨の性質を知れば簡単に落とせるんです!
墨を落とすポイントはこの3点。
- 洗剤を泡立てて使う
- 衣類などはブラシと歯磨き粉を使う
- 乾く前に洗う
手や衣類などについた墨の落とし方と、そもそもなぜ墨は落ちにくいかについて、詳しくご紹介します。
手についた墨の落とし方は?爪の間も劇的きれいにする方法
子供の習字の練習を後ろから見ていると、紙を抑える手の上にも筆が乗ったり、はねて顔や足にまで墨が付いたり。
まくってる服の袖が下がってくると、袖も汚れてしまうこともあります。
手についた墨は、ある程度は石鹸で洗うと取れますが、それは表面上だけ。
よく見ると、皮膚の隙間に入り込んだ墨が頑固に残っています。
この墨を上手に洗い流すには、「墨が乾く前に洗い落とすこと」と「しっかり石鹸や洗剤を泡立てる」ことがポイントです。
面倒でも、よく石鹸を泡立てて、泡で手を包み込んで揉むように丁寧に洗うのがコツです。
これで皮膚についた墨は、大抵落ちます。
でも厄介なのは爪に入り込んだ墨です。
下手すると、数日黒いまま残ることもありますよね。
これも、墨が乾くまでにしっかり落とす必要があります。
泡立てた石鹸と爪ブラシや歯ブラシを使って洗います。
強くこすりすぎると怪我をするので、痛くなったらやめましょう。
ブラシは痛い場合や子供が嫌がる時もありますよね。
そんな時は、100均でも売っているメラミン樹脂のスポンジを使ってみてください。
メラミンスポンジに水を少しつけてこすると、爪と皮膚の間の汚れを綺麗に取ってくれますよ。
番外編ですが、我が家では習字の後は、子供にお風呂に入らせています。
全身泡だらけになっているうちに、手や顔についた墨は落ちますし、頭を洗う時、髪がブラシの役割をして、自然に爪の汚れを落としてくれますよ。
カーペットや服についた墨の落とし方は?
体は綺麗になっても、はねた墨が服やカーペットに残っていると大変です。
まずは、見つけたらすぐ墨が乾く前に落としましょう。
水と布を使って、叩きながら洗い流すような要領でシミを薄くします。
この時、強くこすると墨が広がるので、気をつけてくださいね。
シミが薄くなったら、歯ブラシと歯磨き粉の出番です。
古い歯ブラシに歯磨き粉をつけて、汚れを弾きだすようにブラッシングします。
歯磨き粉の研磨剤とブラッシング効果で、墨の粒子を布の繊維から離すことができます。
これでカーペットについた墨も、ほぼ取れます。
それでもまだシミが目立つ場合は、歯磨き粉ではなく、洗浄力の高い衣類用の洗剤に切り替えれば、さらに繊維のシミを浮かせ落とすことができます。
服はそのまま洗濯機で洗えば、元通り綺麗になりますよ。
墨がなかなか落ちないのはなぜ?
墨のシミが頑固な理由は、その原料の性質が原因です。
墨は主に木の「すす」と「ニカワ」が原料です。
「ニカワ」は、動物性のコラーゲンの一種で接着剤の役割をしています。
「すす」は、木を燃やしてできる炭素で、粒子がとても細かいんです。
この2つの原料をよく練り上げて乾かすと、習字の墨が出来上がります。
水で擦り上げた墨は、さらに粒子が細かくなって、皮膚の間や服の繊維の隙間に入り込みます。
こすり洗いだけでは落ちないのはこの理由からなんですね。
さらに、墨が乾くと、ニカワが固まって落としにくくなりますので、乾く前の水洗いが重要です。
そして、ブラシと歯磨き粉やよく泡立てた石鹸の泡は、効率よく墨の粒子を浮かせて落としてくれるのです。
まとめ
手や衣類についた墨の落とし方についてご紹介しました。
多くの墨のシミが黒く頑固に残るのは、繊維に絡んだ墨の小さいカケラのせいなんですね。
頑固なシミは、ブラシと研磨効果の高い歯磨き粉や洗剤を使うと、効果的に落とすことができます。
でも一番重要なのは、墨が乾く前に洗い落とすことです。
手や爪についた墨はお風呂でスッキリ、ぜひ参考にしてくださいね!