シュークリームを手作りしようと思います。
でも、あいにく我が家にはコーンスターチがありません。
このためだけに、わざわざコーンスターチを買うのはもったいないですよね。
なんとか家にある材料でコーンスターチを代用することはできないでしょうか?
大丈夫です!
コーンスターチを使わなくても、家にある材料でプロと同じような美味しいカスタードクリームが作れます。
そこでこの記事では、カスタードクリームを作る場合にコーンスターチの代用品は何が適しているかをご紹介します。
コーンスターチを代用するなら片栗粉が良いの?
コーンスターチがない時の代用品として、真っ先に思い浮かぶのは片栗粉ではないでしょうか。
コーンスターチはトウモロコシのでんぷんです。
そして、片栗粉はじゃがいものでんぷんです。
コーンスターチも片栗粉も同じでんぷんですから、コーンスターチの代用品には片栗粉が一番適しているように感じますよね。
でも、カスタードクリームを作るにはちょっと問題があるんです。
でんぷんには様々な種類があって、それぞれ特徴があります。
片栗粉は温かい料理に使うと、強い粘りで料理の旨味を包みこみ、色は透明になります。
ですので、例えば、とろみをつける中華料理の仕上げに使うのに最適なんですよね。
透明だから見た目もきれいに仕上がります。
でも、片栗粉には冷やすと粘りが落ちて水っぽくなる性質があるのです。
カスタードクリームは冷たい状態で食べますよね。
だから、片栗粉は冷やして食べる洋菓子には適していません。
一方、コーンスターチは片栗粉に比べて粘度が低く、色が白く濁るという特徴があります。
中華料理のあんかけに使うと、とろみがつきにくい上に白く濁ってしまいます。
見た目も悪くなるので向いていません。
ですが、コーンスターチは粒子の大きさが揃っていて、低温でも安定して粘り気を保つという特徴があります。
そのため、冷やして食べるデザートの材料には最適なんですね。
だからカスタードクリームに使われているわけです。
コーンスターチの代用は小麦粉がベスト?
コーンスターチの代用として片栗粉が適さないとなると、カスタードクリームには何を代用するのが良いのでしょうか?
カスタードクリームを作るのに、コーンスターチの代わりに一番適している代用品は小麦粉です。
というか、実はカスタードクリームは本来は小麦粉で作るものなのです。
プロのパティシエはコーンスターチを使いません。
牛乳、砂糖、卵黄、そして小麦粉で作ります。
※小麦粉を使ったカスタードクリームの作り方は、こちらのレシピが参考になりますよ。http://www.cakepia.info/recipe/detail.html?ID=116
小麦粉を使ったカスタードクリームの特徴は、ずっしり濃厚な味わいになることです。
ただ、カスタードクリームを滑らかにおいしく仕上げるためには、しっかりと強く混ぜ続ける必要があるんですね。
小麦粉は焦げやすいので、焦がさないようにしなければなりません。
同時に、しっかり火を通さないと粉っぽくなってしまいます。
小麦粉を使ってカスタードクリームを作るのは、素人にはとても難しいんですよね。
そこで、小麦粉よりも失敗の少ないコーンスターチで代用するようになったのです。
そもそも小麦粉の代用がコーンスターチだったとは、意外な気がします。
余談ですが、私が学生の頃、調理実習でシュークリームを作ったんです。
その時、カスタードクリームは小麦粉を使って作りました。
シュー皮は膨らまず大失敗でしたが(笑)カスタードクリームは見事成功!
膨らまなかったシュー皮にカスタードクリームをつけて食べたら、とてもおいしかったですよ。
小麦粉で作るプロのカスタードクリームにも、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
コーンスターチの代用品 まとめ
カスタードクリームを作るとき、コーンスターチの代わりに片栗粉を使うのは不向きです。
コーンスターチがない場合、カスタードクリームには小麦粉を使いましょう。
実は、カスタードクリームは本来、コーンスターチではなく小麦粉で作るものなんですね。
小麦粉を使ったカスタードクリームは濃厚でプロっぽい味になるので、是非お家で作ってみてください。
カスタードクリームは冷凍できる?どれくらい日持ちする?美味しく解凍するには?