5歳の子供が寝ているときに、
激しく泣いたりジタバタ暴れたりすることがあります。
なだめようと声をかけても聞こえていないようで、
効果がありません。
まさか何かに憑りつかれているのでは!?
…そんなことまで考えたりします。
こんな時、何か対処法はあるのでしょうか?
子供が寝ながら泣くのはなぜ?原因はなに?
5歳くらいの子供が寝ているときに、
突然泣き叫んだり暴れたりすることがあります。
寝ぼけているのか、それとも怖い夢を見たのか…。
とにかく落ち着かせようとしても、
こちらの言うことは聞こえていません。
うちの子は、一体どうしてしまったの!?
翌日になって、その時のことを聞いてみても、
「ん~?…寝てたからわからない。」
と言って、ケロリとしています。
どうして、このようなことがおこるのでしょうか。
実は5歳の子供の脳の中では、
いま眠りのシステムを構築中なのです。
このシステムは、まだ完成していないので、
眠っているのに興奮状態になるという、
正反対の現象が起きてしまいます。
本人は眠っているので、落ち着かせようとしても効果がなく、
声をかけても反応しません。
翌日に話を聞いても、何も覚えていません。
私の子供もある晩、突然起き上がって泣き叫び、
パニック状態になりました。
何とかして落ち着かせようと、
声をかけたり抱きしめようとしたりしましたが、
言うことを聞きません。
翌朝になってから、「昨日、何か怖い見た?」
と聞いてみても、とくに夢を見たという記憶はなく、
泣き叫んでいたことを話しても、
何のことだか分からないようでした。
このような現象を、「夜驚症」または「睡眠時驚愕症」といいます。
子供が寝ながら泣いたり暴れたりするときの対処法は?
夜驚症は、睡眠のシステムが作られる時に起きる現象です。
だから、子供を起こさないでください。
起こしてしまうと、眠りのシステムを作るのが遅れてしまいます。
夜ゆっくりと寝て朝スッキリ目覚める仕組みが出来上がるのを、
待っていてください。
成長すれば、自然におさまります。
ただ、暴れたときにケガをしないよう、危ない物を遠ざけましょう。
泣き叫んだり暴れたりする時間は、10分以内です。
試しに時間を計ってみてください。
10分以内なら、成長の過程で起こることなので安心です。
もしも、10分以上暴れたり叫んだりしてたら!?
その時は、睡眠関連てんかんの発作かもしれません。
小児科、精神科、睡眠外来などの医療機関を受診しましょう。
まとめ
5歳くらいの子供が、寝ながら泣いたり暴れたりするのを、
夜驚症といいます。
これは、脳内の眠りのしくみが未発達なために起きる現象です。
本人は何も覚えておらず10分以内でおさまります。
成長過程の一つなので、安心してください。
もし10分以上続くようなら、睡眠関連てんかんの可能性がありますから、
お医者さんに診てもらいましょう。