生姜を多めにすりおろしたら、余ってしまいました。
せっかくすりおろしたのに、捨ててしまうのはもったいない!
冷凍保存したいけど、栄養面に変化はないのでしょうか?
生姜のすりおろしの保存方法と
冷凍したときに栄養は変わらないのか、ご紹介します。
生姜のすりおろしの賞味期限とベストな保存方法は?
みんなが食べると思って、生姜をたくさんすりおろしました。
でも、思ったほど食べなくて、ずいぶん余ってしまいました。
そんなときは、すりおろし生姜を冷凍してしまいしょう。
まず、すりおろした生姜を保存する場合、
空気に触れないようにすることが大切です。
すりおろした生姜が空気に触れると、
変質していくからです。
ですから冷凍保存する時は、
できるだけ空気を抜いて、ラップで包んで密閉します。
そして早く凍るように、平たく板状にします。
これを保存袋に入れて、冷凍します。
保存袋の空気もできるだけ抜きましょう。
こうして冷凍保存したすりおろし生姜の賞味期限は、
およそ2ヶ月です。
おろしすぎてしまったときも、
この方法で保存すれば長く使うことができますね。
生姜のすりおろしは冷凍すると栄養はどう変わる?
すりおろした生姜を冷凍する時、
栄養面ではなにか変化があるのでしょうか?
生の生姜には、ジンゲロール(ギンゲロール)という成分が含まれています。
ジンゲロールには、
- 殺菌作用
- 手足の先にある末梢血管を拡げて、熱を発散させる作用
- 風邪予防
- 吐き気を抑える作用
などがあります。
でも、ジンゲロールは空気に触れると、次第に減ってしまいます。
もし、ジンゲロールの持つ効果を期待して、
すりおろした生姜を食べるなら、
すりおろしてから食べるまでの時間は、短くした方が効果的です。
冷凍保存する場合も、
時間が経って余ったものを冷凍するよりは、
すりおろしたものをすぐに密閉して冷凍した方が、
ジンゲロールをたくさん残すことができます。
解凍する時も、密閉したまま自然解凍するのがいいでしょう。
ここで気をつけていただきたいことがあります。
それは、ジンゲロールには体を温める作用がない、
ということです。
えーっ!
冷え性の人が体を温める食べ物の代表が、生姜じゃないの!?
体を温める作用があるのは、
ショウガオールやジンゲロンという物質です。
これはジンゲロールに、
熱が加わったり乾燥したりしてできる物質なので、
生の生姜には含まれていません。
先ほど、生の生姜にはジンゲロールが多く含まれていて、
その効果のなかに、
「手足の先にある末梢血管を拡げて、熱を発散させる作用」
があることをご紹介しました。
これは、体の中にこもった熱を、
末端の血管を拡げることで体の外へ放出して、
体の内部を冷やす作用なのです。
不思議に思ったことはありませんか?
夏によく食べる冷たい冷奴、
冷たいざるうどん、冷たいぶっかけうどんに、
生姜の薬味が添えられていること。
これは、体の中にこもった熱を、
外へ放出するためなのです。
もしもあなたが、
「体の中は熱がこもってのぼせ気味なのに、
手足はとても冷えている。」
というタイプの冷え性ならば、
生の生姜を食べて、末端の血管を拡げ、
熱が手足へ行き届くようにするのが良いかもしれません。
でも、体の芯から冷えてしまっている人に、
生の生姜は逆効果です。
体を温めるために生姜を食べるには、
温かい煮物やスープ、温かい紅茶などに加えて、
ショウガオールやジンゲロンを増やしてから、
温かいうちに食べたり飲んだりしてください。
冷めるとまたジンゲロールに戻ってしまうので、気をつけて。
生姜は、漢方薬に使われるほど効果の高い食べ物です。
効果の高いものには、副反応がつきもの。
摂りすぎると胃腸の粘膜を傷つけて、
下痢や腹痛、痔の悪化を招くことがあります。
いくら体に良くても、1日5~10gにしましょう。
まとめ
すりおろした生姜を保存する時は、
空気に触れぬように密閉して冷凍しましょう。
密閉すれば、生の生姜に多く含まれるジンゲロールを
多く残すことができます。
賞味期限は、約2ヶ月です。
ジンゲロールには、熱を発散させる作用があります。
生姜で体を温めたい時は、
温かい食べ物や飲み物に加えて、
ジンゲロールを
ショウガオールやジンゲロンに変化させて
食べてください。
食べ過ぎには注意してくださいね。