長女の芋掘り遠足で採ってきたさつまいも。
早速蒸しておやつにしよう、と泥を落とし始めたのですが、さつまいもの皮にところどころ黒いシミのようなものがあるのを発見しました。
触ると、なんとなく指に張り付く感じがします。
このさつまいもの皮についているベタベタした黒いシミはなんでしょう?
このまま調理しても大丈夫なんでしょうか?
この黒いシミ、実はさつまいもにとっては「良い印」なんですよ!
さつまいもの皮の黒いシミの正体は何か、食べても大丈夫なのかをお伝えします。
さつまいもの黒い蜜のようなものの正体は?
秋になると、美味しい果物や野菜が出回りますね。
特にこの頃に収穫されるさつまいもは、大人にも子供にも大人気!
毎日食べたい!という人も。(ワタシです・笑)
実はさつまいもは、いもの部分だけでなく、ツルや葉も食べられる万能食物なんです。
さらに、痩せた土でも繁殖能力が高い、根菜類の中でも優れた植物なんですね。
なぜなら、さつまいも自体に身を守る成分がたくさん含まれているからなんです。
さつまいもを買ってくると、芋の裂け目や表面に黒い液体の塊やシミを見ることがあります。
触るとちょっと指に吸い付いて、ベトベトとした感触。
これは「ヤラピン」というもので、本来はさつまいもの内部に含まれています。
さつまいもを輪切りにすると、濃い白い輪を見ることがあります。
それがヤラピンです。
ヤラピンは、外気に触れると黒く変色します。
ベトベトするのは糖分が含まれているからで、つまりヤラピンが多いほど甘いさつまいも、というわけです。
さつまいもの皮の黒いところが苦いのはなぜ?食べても大丈夫?
さつまいもの皮の表面に浮き立つ黒い固まりは「ヤラピン」ということがわかりました。
ただ、黒いシミを見ると、カビや腐っているのかな・・・と勘違いしやすいですよね。
ヤラピンの発生は、フワフワした黒カビや、黒くても腐った部分が柔らかくなるのとは
明らかに違いがあります。
ヤラピンのシミは、まださつまいもが新鮮なうちに発生して、固まりには光沢があり、触るとべとつくのが特徴です。
ベトベトするのは糖分ですが、ちょっと口にすると苦味を生じることがあります。
これは「クロロゲン酸」というさつまいもの皮やツル、葉に含まれる灰汁(あく)です。
この成分が、さつまいもが自ら身を守り、丈夫に育つ素で、外に流れ出たヤラピンに混ざり、苦味を生じさせます。
苦いので危ない感じがするかもしれませんが、クロロゲン酸はポリフェノールの一種でもあるので、身体に害はなく、むしろ身体にいい成分です。
ただ苦味を生じるので、食べたくないな・・・と感じるなら、その部分だけ切り取れば問題ありません。
黒いシミ部分を削ぎ落として、甘さ満点のさつまいもを楽しみましょう!
まとめ
さつまいもの皮の黒いシミについて、ご紹介しました。
黒いシミの正体はヤラピンといって、甘いさつまいもには必要な成分なんですね。
ずっしり中身が詰まっていながら、表面に黒い固まりやシミを見かけたら、甘いさつまいもの目印です。
甘く新鮮なさつまいもを見つけてみてくださいね!
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