柑橘系のフルーツが出回る季節になると、オレンジピールが食べたくなりますよね。
柑橘系は皮ごと食べると体にも良いので、オレンジピールにして食べるのはおすすめですが、自分で作ったら、とてつもなく苦い仕上がりになることも!
出来上がったオレンジピールの苦味は、何を加えてもなかなか取れません。
あの苦みの正体、実はオレンジの皮の表面に多く含まれている成分のせいなんです。
オレンジピールが失敗して苦いときのお助けアイデアと、オレンジピールをおいしく作るコツをご紹介します。
Contents
オレンジピールの苦みの抜き方はこれを試して!
オレンジピール入りのチョコレート、最近巷でも人気がありますよね!
私はオレンジピールが大好きで、お店で買ってもあっという間に食べ切ってしまいます。
そこで、とうとう自分で作ろうと決心しました!
多めにオレンジを買って、オレンジの皮をむき、軽く茹で、砂糖で煮詰めました。
綺麗な色のオレンジピールにテンションが上がったのもつかの間、食べてみると、とんでもなく苦いんです!
オレンジのえぐみが抜けず、砂糖をかけてもチョコレートに沈ませてみても、後味は全く変わりませんでした。
実は、オレンジピールは砂糖で煮込み、乾かした時にえぐみが残っていると、甘みの効果でより苦味が際立ってしまいます。
ですから、出来上がった後に苦味がきついと気づいても、もう救いようがないのです。。
オレンジには、柑橘系のフルーツに含まれるリモノイドという苦味成分が含まれています。
オレンジピールが苦くなってしまうのは、主にオレンジの皮についているこの苦味成分が原因です。
皮部分の苦味成分は、皮の表面に薄く張られたオイルに含まれています。
ですから、このオイルをしっかり落とさないと、苦いオレンジピールになるわけですね。
同時に皮の裏の白い部分も苦いですが、これを取ってしまうと、細身になって煮崩れするので残しておきます。
そこで、皮の裏の白い部分も含めて、苦味を取り除きましょう。
まずは2〜3回、しっかり茹でこぼしを繰り返します。
その後、きれいな水を張ったボウルに一晩漬けておき、次の朝さらに水を取り替えて、3〜4時間漬けます。
こうすることで、皮のデコボコに残るオイルまで完全に浮かせて取ることができます。
甘いオレンジピールを作るためには、苦味を取る作業だけでほぼ2日間かかります。
でも、この手順を丁寧に行わないと、苦味が仕上がりを邪魔するのです。
オレンジピールを美味しく作るコツは?
苦みがないオレンジピールを作るためには、オレンジの皮のオイルをすっかり落とす下処理が必要です。
つまり、じっくり繰り返す茹でこぼしと水に漬けることが重要となります。
下処理完了をチェックするには、硬さも目安の一つです。
皮がまだ硬いと、水に浸けた後でも苦味が際立つことがあります。
硬さを伺いつつ、味見をしてみましょう。
もし苦味が残る場合、硬ければもう一度茹でます。
ちぎれるくらいに柔らかければ、もう数時間水につけます。
このように、オレンジピールは、砂糖で煮詰める前に硬さや苦味をチェックすること、これが失敗せずに作るコツとなります。
オレンジピールが失敗して苦いときの再利用アイデア
それでも苦味が残ってオレンジピール作りに失敗・・・
でもどうぞご安心を!
この苦味が逆に美味しさにつながる、再利用アイデアがあるんですよ!
刻んでカレーの薬味に
カレーのスパイスが、オレンジの苦味を消してくれます。
苦味があるオレンジピールも、刻んでカレーに添えれば、ほのかにオレンジの香りがして食欲をそそりますよ。
魚の煮付けや照り焼きに
オレンジの爽やかさが魚の臭みを取ります。
金目鯛の煮付けやぶりの照り焼きに、生姜の代わりに加えます。
生姜のような苦味が再現でき、甘辛の味を引き締めます。
お菓子に加える
たくさんは食べられない苦いオレンジピールを刻んで、パウンドケーキ生地に混ぜ込みます。
たくさん入れると苦くなるので、あくまでも香り付け程度に。
ホットケーキに入れても、大人っぽい味わいになります。
甘いカスタードプリンのトッピングにも相性がいいですよ!
まとめ
オレンジピールが苦くなる理由、苦くて失敗だった場合の再利用アイデア、美味しいオレンジピールの作り方をご紹介しました。
数回の茹でこぼしと水に漬ける下処理が、オレンジの苦味を取り除く重要なポイントです。
砂糖で煮切るまでに、オレンジの皮のオイルを抜いて柔らかくすると、砂糖の浸透も高まります。
さわやかな香りが口に広がるオレンジピールを手作りするには少々手間がかかりますが、それだけ美味しさが増しますよ。
ぜひ参考にしてくださいね!