油残りを放ったままの鉄鍋が収納庫から出てきました。
油の黒ずみからサビに広がっています。
これ、落ちるのかな、と試しにスポンジで擦ってみましたが、
やはり全部は落ちませんでした。
おおかた鍋肌も残っているし、
このまま使ってもいいのかな・・・とも思います。
でも、家族が「サビは体に良くないよ!」と再利用に大反対。
鍋のサビって体に毒なの?
鉄鍋でも?
ステンレスやアルミの鍋は錆びるの?
そのサビもやはり毒なのかしら!?
サビに関しては、有毒物質の含有を心配されますが、
鍋を使用する分には支障はありません。
なぜ鍋にサビが発生するのか、
そのサビの性質と綺麗にサビを落とす方法を交えてご紹介します。
鉄鍋についたサビは大丈夫なの?もし食べてしまったらどうなる?
金属の中でも最も錆びやすいのは「鉄」ですよね。
この鉄分のサビの正体は、「赤サビ」と呼ばれる酸化鉄で、
酸素と融合した化学反応によるものです。
(小学生のときの理科の実験でやりましたっけ!)
元が鉄分と酸素ですので、体内に入っても害はありません。
鉄分は必要ない分は体内に排出されます。
しかし、料理の味には影響が出ますので
なんとか鍋のサビ残しは綺麗にしたいものですよね。
大抵のサビは、洗剤やクレンザーと金属タワシを使って
こすり洗いを繰り返せば落ちます。
部分的な薄いサビには、重曹、クエン酸などを入れ煮出すと
サビが浮いてきます。
綺麗にサビが取れたら、鉄鍋を火にかけ空焚き、
表面が青く玉虫色になるまで焼き付けます。
これによって赤サビがつくのを防げます。
ステンレス鍋についたサビは人体に影響って本当?アルミ鍋は?
では、他の金属、ステンレスやアルミの鍋に
サビが付いてしまった場合はどうでしょうか?
そもそも、錆びない金属として使用されている
ステンレスやアルミですので、錆びるのは珍しいですね。
ステンレスは使用していると六価クロムが発生し、
摂取をすると発がん性物質となるとも言われていますが、
6000度以上で焼き付けないと発生しません。
ですので、鍋においては心配はいりません。
アルミはまだまだその実態が解明されていない
謎の多い金属ですが、自然物質から出来ているので
人体に大きな影響をもたらすものではないとされています。
ですから、ステンレス、アルミのもらいサビについては、
これらもこすり洗いや重曹使用で取れますし、
洗った後の使用は全く問題がありません。
まとめ
鉄、ステンレス、アルミの鍋に付着するサビについて、
またその落とし方をご紹介しました。
金属サビは見た目も良くないですし、
人体に大きな影響があるのでは、と思いがちです。
しかし大抵の調理器具に使用されている金属に関しては、
使用範囲内であれば「口に入っても問題ない物質」です。
また、落とし方も簡単なので、サビても再び利用は可能です。
正しい知識で健康な食生活を!