学生時代の友人の親御さんが亡くなったと実家の母から連絡が来ました。
2日後に通夜、葬儀が執り行われるけれど、遠方に住んでいるので参列は難しい状態です。
でも、以前お世話になったので、友人にお悔やみの気持ちを伝えたい。
こういう時、香典やお悔やみの手紙の郵送は失礼なのでしょうか?
郵送するなら、どのようにすればいいのでしょう?
遠方につき葬儀に参列できない人が、香典を郵送することは稀ではありません。
通夜・葬儀に参列できない人のための香典を郵送する際のマナーをご紹介します。
友人の親が亡くなった場合のマナー 香典を郵送しても失礼にはあたらない?
親しかった友人の親御さんが亡くなったという連絡。
突然のことなので戸惑いますね。
遠方に住んでいるとすぐにお悔やみに伺うことも出来ませんし、かといって放ってもいられないでしょう。
思いつくのは、香典の郵送。
これは昨今、葬儀に参列できない場合に用いられます。
まずは、不祝儀袋を用意しましょう。
お香典には、新札は避けて折り目のあるお札を選びます。
もし新札しかない場合は、お札を折って折り目をつければ大丈夫ですよ。
不祝儀袋にも必ず氏名と住所を明記し、先方が整理しやすいように用意をします。
不祝儀袋が用意できたら、郵便局の窓口から現金書留で発送します。
郵便法という法律の定めにより、現金は現金書留でしか送ることができませんので、必ず郵便局の窓口に行ってくださいね。
郵送先は葬儀場宛にはせず、喪主の自宅宛とし、確実にご家族の手に届くようにします。
到着期日は、忙しい通夜・葬式直後は避け、お葬式後1週間から遅くても1ヶ月以内に送ると良いでしょう。
香典を郵送する時の手紙はどのように書けばいい?
香典だけを送るのは簡潔ですが、お悔やみの心が伝わりません。
通常、香典を郵送する際は、便せん1枚に収まるお悔やみの手紙を添えます。
便せんが数枚にわたると「重ね重ね(不運が起きる)」を意味するので避けましょう。
手紙には、自分と故人、もしくはご家族との関係を簡潔に記しておきます。
例えば、友人の親御さんが故人の場合「私は、〇〇君の友人の△△です。」とあれば、喪主からも誰から来たものかが判ります。
文面は、生前にお世話になったことやお悔やみを表す言葉を選べば書き方は自由です。
しかし、不運を再度呼び起こすような意味に取られる「重ね重ね」「いよいよ」「続く」「再び」など、忌み言葉と言われる単語は控えてくださいね。
また、手紙と宛名書きの際に使用するペンや万年筆はなるべく黒を、筆の場合は薄墨を使用しましょう。
手紙は不祝儀袋や書留封筒に入れますが、別封筒に分けて入れたい時は、柄や色つき、二重封筒は避け、白の封筒を選びましょう。
まとめ
遠方への香典の郵送のためのマナーについてご紹介しました。
不祝儀を送る場合は、郵便局の窓口で現金書留で送ります。
現金は現金書留以外では送ることができないと法律で決まっていますので、ご注意くださいね。
喪主やご家族は葬儀前後は忙しいため、葬儀後1週間から遅くとも1ヶ月以内に届くよう送るとよいでしょう。
手順や決まりが多いようにも思われますが、故人やご家族への真摯なお悔やみの気持ちに添うよう丁寧に明記し、マナーに沿ってお送りしましょう。