あんこが腐るって、どういうこと!?
数日前に封を開けたあんこの味が、
なんだかヘンです。
一口食べたら、なんだかピリピリするような…。
このあんこは腐ってしまったのでしょうか?
あんこが腐るとどうなるのでしょう。
あんこが腐っているかどうか
味やにおいで判断する方法をお伝えします。
あんこで舌がぴりぴり!?腐るとどんな味になる?
数日後に使ったあんこをまた使おうと思い、
一口食べてみました。
買ってすぐに食べた時と比べて、
なんだか味が変わっています。
ちょっと酸っぱいと感じたり、
なんだかピリピリしたり、
場合によっては、ねっとり糸を引いたり!?
そんな時は、すぐに食べるのをやめて!
あんこを処分してください!
手を洗って、口もすすいで、
使った器も消毒しましょう。
あんこは、食物繊維やタンパク質など
栄養豊富な食材です。
その上、作るときには
小豆をつぶしたり、こしたりしているわけですから、
食材全体が菌に接する機会があります。
だからとても傷みやすい食材なのです!
特に手作りしたものや、甘さ控えめに作られたものは、
作ったその日のうちに食べましょう。
前日に作っておいたあんこを使って、
あんころ餅を作るなんて、
おすすめできませんよ。
あんころ餅を食べるころには、
傷みはじめているかもしれないからです。
火を通して作っているのに、
まるで生もののようですね。
あんこが糸を引くのはアウト!見た目や臭いはどう変わる?
市販のあんこやお饅頭に、
傷みやすいイメージはありませんよね。
でも、生もののように気を付けなければならない。
このギャップを生む原因は、なんでしょう?
それは、セレウス菌という細菌のせいです。
セレウス菌は、普通に加熱しても死滅しません。
加熱したから大丈夫だと思って、
あんこを常温においたままにしていると、
セレウス菌は増殖します!
セレウス菌が増殖すると、
あんこはネバネバと糸を引くようになります。
しかも、見た目や臭いには、
ほとんど変化がありません。
セレウス菌が増殖したあんこを、
うっかり食べてしまうとどうなるか?
嘔吐や下痢におそわれて、
抵抗力の弱い子供やお年寄りは、
取り返しのつかない事態になることもあります。
ですから、
- 手作りのあんこは、常温で放置しないこと
- その日のうちに食べること
- 和菓子は消費期限を守ること
- 見た目や臭いで判断しないこと
これらを守ってくださいね。
「でも、市販のあんこは日持ちするんじゃないの?」
と思いますよね?
それは、保存性を高めるために
加圧高温殺菌という特別な方法で殺菌し、
たくさんの砂糖を加えているからです。
スーパーなどで売られている
あんこの原材料を見ると、
小豆より先に「砂糖」と書かれています。
これは、
「小豆よりも砂糖の方がたくさん入っている」
ということです。
市販のあんこは砂糖がたっぷり入っているから、
冷蔵庫で保存して衛生的に扱えば、
1か月以上経っても食べることができるのです。
例えば、伊勢名物の「赤福餅」は、
伊勢神宮前まで行くと、店内で食べることができます。
このとき店内で食べるものと、
おみやげ用に売られている赤福餅は、別物です。
店内で、お茶と一緒に出されるものは、
甘さ控えめに作られています。
でもおみやげ用は、
日持ちを良くするために砂糖を多く使っています。
あんこは生もので、
和菓子は「生菓子」です。
消費期限内に、おいしくいただきましょう!
まとめ
あんこが腐ったときの味やにおいの特徴や
判断方法をご紹介しました。
あんこは、栄養豊富で丁寧に作られますが、
菌が繁殖しやすい食べ物です。
特に手作りのものは、
うっかり常温に放置すると
驚くほど早く傷んでしまいます。
和菓子を食べたら、
おなかをこわしてしまった・・・
そんな悲しい目に遭わないように、
あんこが「生もの」であることを
覚えておいてくださいね!